人に感謝することが大事であることは頭で理解していても
咄嗟にその状況になった時に、感謝を表に出すことを忘れてしまうことは
誰しもよくあることだと思っています。
私の失敗談というか、成長のチャンスを頂いた体験談を一つご紹介します。
巷にあふれるビジネス書籍の中で「人に感謝する」ことの大切さは、よく謳われています。
私がその当時読んでいた書籍の中にもそう書いてあり、さらに具体的には
– スーパーやコンビニのレジの店員さんにも感謝を示す。
と行動指針が書いてありました。
ものを売るお店にとって、お客様は神様という言い方をする文化もありますが
ものを買う客にとっても、お店がものを売ってくれなければ困るわけです。
食べ物や日用品など必要なものが手に入らなくなります。
なので、お店と客は対等な関係であり、レジで清算が終わったあとは、
お店側の「ありがとうございました」に対して
お客側の私たちも「(ものを売ってくれて」ありがとうございました」と感謝を示すべきと。
私はその内容をみて、これは確かにその通りだと、即実行に移しました。
そうして、意識して実行していたある日。
たまたま訪れたスパでのこと。
お風呂から上がりお休み処まで向かう途中、スパの従業員さんとすれ違い様
従業員さんが、「ありがとうございました。」と言われました。
しかし、私はそこで
スルーしてしまったのです。
その時は気づかなかったのですが
すれ違い後5秒くらいして、これって、今、感謝を私も示すべき場面じゃなかったか。と気づきました。
その後、冷静に分析すると私はどうやら、記号として、機械的にアクションを覚えていたに過ぎず
本質を理解して感謝するという行動ができていなかったと気付かされたのです。
つまり、コンビニやスーパーといった場所では、パブロフの犬のように、感謝を示すことを関連付けて
意識づけられていただけだったのです。
大事なことは出会う人に対する感謝の気持ちを持つことであることを、身も持って体感した出来事でした。