タレント磯野貴理子さんが今月23日に脳梗塞にて病院に緊急搬送されましたが、現在は「回復傾向」にあるとのことです。
そもそも、脳梗塞とは一体どのような病気で、その前触れとなるサインが本人に自覚できるものなのか、もしくは周囲の方が見て分るものなのか、ちょっと気になったので調べてみました。
脳梗塞の症状と原因
脳梗塞とは脳の血管が詰まることで酸素や栄養等が脳に送られず、脳の細胞に障害が起こる病気です。
血管が詰まる原因としては以下の3種類だそうです。(厚生労働省のHPより引用)
(1) 脳の太い血管の内側にドロドロのコレステロールの固まりができ、そこに血小板が集まって動脈をふさぐ「アテローム血栓性梗塞」
(2) 脳の細い血管に動脈硬化が起こり、詰まってしまう「ラクナ梗塞」
(3) 心臓にできた血栓が流れてきて血管をふさぐ「心原性脳塞栓症」
主に男性の高齢者が脳梗塞を引き起こしやすいそうですが、50歳になられる貴理子さんのように女性の方も当然気をつけなければなりません。さらに2013年にニュースとなったテレ東・大橋未歩アナ(当時34歳)が脳梗塞を発症したことでも話題になりました。医学的には45歳以下で発症すると「若年性脳梗塞」といわれます。
発症の原因は主に高血圧、糖尿病、ストレス、喫煙、大量飲酒、肥満などの生活習慣に関わるものです。
脳梗塞の予兆
今回の貴理子さんはご自宅で自ら体調不良を夫の高橋東吾さん(26)に伝え、病院へ緊急搬送となりました。
脳梗塞は時間との勝負ともいえます。現代の脳検査は技術がとても進歩していて、CTやMRIを用いる事で脳梗塞の診断が素早く行えます。
そして、診断後すぐに治療を行う事で脳細胞の障害の拡大を防ぐ事ができるのです。その治療開始の目安は発症を認知してから3時間以内ともいわれています。
では脳梗塞の予兆にはどのようなものがあるのでしょうか。
主な予兆としては以下のようなものが挙げられます。
- 意識障害
- 片方の手足の麻痺
- 健忘症
- ふらつき
- 言葉が不明瞭
- 片方の目が見えづらくなる
気をつけたいのは本人が上記のような症状を自覚したとしても、翌日には症状が収まってしまい放っておくといった状況です。
一時的な症状に思えても、数日後に脳梗塞を発症するというケースが存在すると言われていますので、とにかく気になる場合は専門医に相談する事が大切になります。