20代の役者時代をちょっと振り返ってみました。【前編】

きっかけはつかこうへいさんの舞台

20代はほぼ役者一筋でした。

芝居をはじめたきっかけは大学在学中に出会った、つかこうへいさんの舞台を観劇した事です。

その後、北海道北広島市で行われていた「つかこうへい北海道演劇人育成セミナー」の2期生オーディションに合格し、1年程活動していました。

あの当時を振り返ると、とにかく楽しいの一言でした。芝居に関して全くのど素人でしたので、稽古はとても大変でしたが、誰かになりきって演じるという事がこんなにも楽しいものなんだと毎日ワクワクドキドキしていました。

あの当時の役柄は『売春捜査官』という舞台の戸田刑事という役柄。この舞台は主に4人の登場人物(木村伝兵衛(部長刑事)、熊田留吉(新任刑事)、大山金太郎(犯人)、戸田禎幸(刑事))で構成されており、舞台にほとんど出ずっぱりでセリフも多いため、獅子が子を谷に落とすかのように、否応無しに役者として鍛え上げられた環境でした。

数多くの舞台をそこで経験させてもらい、たくさんの面白い演劇人に出会いました。

その後、私が契約社員としてお世話になっていた会社の社員の方からの紹介で、地元札幌市で活動していた劇団 g-virussに入団させて頂く事になり、そこでつかこうへいさんの舞台とはまた異なる面白い芝居を経験させて頂く事になります。

舞台がある度に沢山の友人や知人が観に来てくれました。本当に感謝感謝でした。

そして、そこではタレント事務所も運営しており、地元北海道のローカルCMやゲームソフトの吹き替え等の仕事をさせて頂きました。

ゲームソフト五分後の世界(wikipedia)

苦労から逃げてしまった

そんな順風満帆な最中、当時は北海道大学薬学部に所属している学生でしたが、ほとんど授業にも出ず、当然単位が足りずに留年を繰り返していました。

親からは勘当に近い状態で家を出され、バイトをしながら生計を立て、芝居を続けました。

当時のバイトは、深夜の居酒屋や引越等の軽労働など色々やっていましたが、元々貯金もなかったので、生計を立てる事と芝居をやる事の両立がだんだん厳しくなっていきました。

そして、とうとう生計を立てる事を優先し、当時在籍していた劇団を去る事になったのです。

今から振り返ると「なにやっとんねん、踏ん張れ、他に両立する手段なんかいくらでもある、しかもお前まだ独り身やろ、踏ん張りや!」(なぜか、関西弁ですが)と激を飛ばすのですが

当時はその選択がベストだと思っていたんですね。

うーん、ここは人生の大きな転換点の一つで、今でも書いていてちょっと重苦しい所もあります。

そうして、営業マンとしてサラリーマンの時代に突入するのです。

【関連作品】
売春捜査官
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